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生き抜く・小野田寛郎

2014年1月16日、小野田寛郎さんは肺炎のため逝去されました。
謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。


戦前、戦中、戦後を生き抜いた小野田寛郎、83歳(2005年当時)。
太平洋戦争終結から29年後、フィリピン・ルバング島から帰還した「最後の日本兵」である。

残置諜員として送り込まれ、太平洋戦争終結から29年後、フィリピン・ルバング島から帰還した「最後の日本兵」、小野田寛郎。
しかし帰国した小野田を迎えたのは、あまりに変わりすぎた日本社会と日本人。不信感と絶望感を募らせ、牧場を経営しようとブラジルへ渡る。
「一個人として生きる力を日本に見せつけるために」 原野や異文化を相手に格闘の日々を送り、現在は、1800頭もの牛を牧場で育て、ブラジル名誉州民権も得ている。
そして今、彼は残された時間を「日本の子どもたち」のためにささげようとしている。
「どんな時代、どんな状況でも生きていける強さをもってほしい。」
生きることの大切さ、人間としての責任感を教えることを人生最後の仕事と決めたのだ。

フィリピン、日本、ブラジル・・・
それぞれの時代とどう向き合い、どう生き抜いてきたのか

戸井十月が1年半の取材を重ね、小野田寛郎のロングインタビューを軸に振り返る。

[初回放送]ハイビジョン特集(NHK BS-hi)2005年5月24日